20090730

LA-MULANAである理由

posted by ならむら

言うまでもなく、NIGOROはかなり特殊なゲーム制作スタイルです。現段階では大きな会社なわけでなし、作るゲームの規模からしたら少人数だし、資本少ないし。
なので今回、なぜWiiWareなのか、なぜLA-MULANAなのかということに触れてみましょう。

なぜLA-MULANAなのか。

まず、我々のもっとも強烈な代表作であるにもかかわらず、表に出せない作品。
もともと趣味でやっていたことなんで、パロディの名の下にやりたい放題な作品だったので、仕事としてゲームを作ろうとして立ち上げたNIGOROの作品とは言いづらかった。

なので堂々とLA-MULANAはNIGOROの作品ですというにはNIGOROから新しく出さなければならなかったのがひとつ。

この規模の販売作品を作るとなると、これにほとんどの作業を奪われてしまいます。
とはいえNIGOROの広告収入程度ではとても生活できないので外注受けたり今までやっていた別な仕事をしてたわけですが、販売するとなるとだらだら作るわけにもいかず、NICALISの都合やNIGOROの都合やらで期間を定められてしまいます。
そうなると他の仕事を請けながらLA-MULANAを作るゆとりはなくなります。

それに、初めて扱うハードでの制作で一から作る新規企画なんて怖くて出来ない。
すでに完成形があり、データが出揃っているLA-MULANAはゴールが見えやすく短期間ででかい規模の物を作るにはもってこいだったのです。
それでなんとかここまでなら生活は維持できるってラインから開発締め切りを割り出すことができるLA-MULANAで行こうとなったわけ。

もちろん他に企画候補がなかったわけではないが、上に書いたこともあってLA-MULANAで行くことにしました。
こいつにはなんとしてもがんばってもらわないとNIGOROの先がないので、こき使います。

「お前らも過去の資産で食うつもりか!」と聞かれれば、「まず蓄えないとあかんのじゃ!」となります。
まーなんのかんの言っても、ゲームつくってご飯食べていくにはお金がないとだめ。の一言に尽きます。

つぎに、なぜWiiWareなのか。

そもそもWiiでLA-MULANA出さないかって言うオファーから始まったってのもある。
「なんでWiiやねん!PSPとかXBoxのほうが向いてるだろ!」と言われれば、
Wiiで出さないかと言われたからとしか言えねっす。こちらが参入ハードを選ぶ力はないってのは証明済み。

独自の参入努力の時に薔薇と椿の企画書を持っていったのは、第1弾はそこそこのもので感じをつかもうって意図だったんだけど、第1弾でLA-MULANAクラスのもの出したら後が怖いんだけどもよー。

ダウンロード販売自体はNIGOROの目標の一つだったので、まずは実績を。
結果が出れば、他のハードに参入することも今より壁が低くなるんじゃないかな。
しらんけど。

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