20090920

考古学知識

posted by ならむら

今NIGOROに一番必要な人材。

俺があと2人。たぶんおやつの取り合いでけんかして終わりだ。
そうじゃなくて翻訳。

言うまでもなく、公式サイトで何か記事を書くとなると英文も用意しないといけない。
今のところ関係者周りでやってくれている人がいるわけだが、もう大変。
何が大変かって、俺がもりもり文章を書くからである。

それに加えて、外人のコメント。長い!
本当なら向こうのファンの言葉を聞いて、それに対して何か返してあげたいのだが、長すぎ多すぎで読む気も時間もない。
コメント双方向翻訳してくれるスタッフがほしいわ。

そういう事情もふくめて、公式サイトで一番控えめに続けているのが考古学講座。
結構、公式サイトのキモ企画なんだが、実はあのページにもコメント機能をつけることが出来るんだが、ゲーム作り以上に専門的な内容なので、かじり知識でつらつら書いてる俺に専門的な英語長文が返ってきても怖いのでコメントを切ってある。
それはいいんだが、あの記事の感想をまったく聞けないのは少し寂しかったり。

あの企画、初回3回は公式立ち上げ時に全部公開のつもりでした。
あの企画で何がやりたいかというと、発売までにLA-MULANAをより深く楽しむための知識を入れてもらおうと思ったわけだ。
LA-MULANAの終わりのほうのマップや謎なんて、ネットでいくらでも探せるのだから、いまさら隠すこともあるまい。
それを逆手にとって、新規のスクリーンショットを含めてフィールドの文明違いや考察、関連のある文明とか、Wii版にするにあたって練り直した設定やらを次々出していこうかと思っていたわけだな。

PC版でも多少はあったが、考古学とかトンデモ超文明知識がある人が見るとわかるようなネタが背景にちりばめてあるんですよ。そういうのを自分で探すってのもこのゲームならではじゃないかと思ったのさ。

超文明知識といえば、MUですよ。「名前がないもの」という意味で「無」を連想している人が多いですが、シュメール文明の言葉で「NAME」の語源になった単語です。
ただね。PC版を作ったときに参考にした本を捨ててしまってて、そのあと何冊それ系の本を買っても、検索使っても「MU」が「名前のないもの」ていう情報が見つからなかったの。
Wii版に不確定なものは入れたくないなぁと思いつつ、謎に深くかかわっているのでなんとかしたい。
仕方がないので月間ムーの特別ムックのバックナンバーを注文して、MUに出会うまで繰り返しました。

言葉の意味自体は「名前のないもの」であってた。そのMUを示す象形文字がロケットの形そっくりなので、そこから「空を飛ぶもの」を意味するのでは?というトンデモ理論でした。
ついでに言うと、PC版で「くさび」と呼んでいたアイテム。あれはエジプトで発掘された謎の物体なんだけども、今あれを「くさび」と解説する本はない。というかオーパーツからもはずされた感じ。今ではあれは「ジェド柱」ではないかと言われています。

普通ならここで「トンデモかい!」となかったことにしそうなもんですが、こっちはLA-MULANA。
トンデモ理論が似合うじゃないか。正式採用。

comments

Anonymous Anonymous said...  At September 23, 2009 at 1:22 AM

土偶とかツタンカーメンとかはよくゲームのボスキャラに使われますけど、パレンケの石棺の絵をボスキャラにしたセンスには当時脱帽したものでした。
しかも、登場がかっちょいいし。

各文明の超古代ネタを使えるLa-Mulanaの設定はおいしいというか、秀逸ですね。

 
Anonymous 16TON said...  At September 25, 2009 at 7:21 PM

ベースが ゆで/車田/宮下etc理論であっても、その場でこれはそういうものだという認識で納得できれば問題ないと思いますね。むしろ、実際の歴史遺物のほうが後付けの固まりで結構後からひっくり返ってるモノが多いわけで。まあ。現実の方がゲームに負けちゃってるってこともままあるからそこまで気にするようなものでもないと思いますよ、ええ。TGSはもちろん、JAMMAいきそびれた。ガッデム。

 
Anonymous ならむら said...  At September 26, 2009 at 12:07 PM

まぁ、LA-MULANAというか、俺のこだわりなんですけども、昨今の設定バリバリ、考証完璧、世界観造語モリモリなのが嫌いなんですよね。ゲームの場合。
トンデモかっとび設定山ほどいれておくから、遊ぶ人が好きにして!ていうスタイルでやりたいと思います。

冒頭の説明も会話も、プロローグもなく瞬時に野っぱらに放り出されるゲームを作り続けます。

 

<< Home